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虹色ニュース&カルチャー

【公式決定】今年のLAプライドは「パレード」じゃなくて「抗議デモ」だよ!

毎年6月に行われるロサンゼルスプライドのパレードがキャンセルされ、代わりにより政治的な意味合いの強い抗議デモ「Resist March」になることがわかりました。

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#ResistMarch

これは、6月に全米の都市で予定されている抗議デモと歩調を合わせた形の決定です。ワシントンDCでも、大きな抗議デモが予定されています。1月のトランプ大統領就任に合わせて全米で行われたウィメンズマーチもそうでしたが、首都ワシントンDCだけではなく、全米で呼応するように同じテーマでの抗議デモが予定されているのです。

これはトランプ政権下で進められている、トランスジェンダーへの保護の後退などを始めとするマイノリティ軽視に抗議するものであり、LGBTQであり、有色人種であり、女性であり、障がい者であり、親であり、アーライであるコミュニティたちが連帯してトランプ政権に抗議するものです。

ウェストハリウッドで行われるプライドフェスティバルは、通常どおり行われ、また来年からはプライド・パレードに戻るそうです。またLAプライドの実行委員会によれば、「抗議デモというテーマになったけれども、普段のプライド・パレードと同様、しっかり楽しめるものにしたい」と考えているそうなので、楽しいプライドを期待している人でも楽しめそうです。

しかし、今多くの都市で祝われているプライド月間の由来は、ニューヨークのゲイバー、ストーンウォール・インでの暴動であり、それは、「祝祭」や「フェス」ではなく、警察の不当な手入れに対する抗議として始まったものでした。プライドは最近では、ずっと「フェス」的なあり方が続いていますが、このような機会に、その政治的な出自を思い出しておくことは大事かもしれませんね。

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これが、トランプのアメリカなのか?ロサンゼルスのLGBTセンターに破壊活動

ハリウッドにある、ロサンゼルスのLGBTセンター別館「ヴィレッジ」に、反LGBT的な落書きがされたことがわかりました。内容は「Fuck trannies」「Fuck all you」などという非常に攻撃的なものだったとのことです(参考記事(写真あり))。

施設のディレクターであるジャッキー・デフィードさんによれば、この落書きは、前日の夜9時〜10時の間になされたと見られます。「わたしたちは警備員がいて、幸運なことに、その様子も郎がされているはず」ということです。デフィードさんは、この事件を警察に届け、捜査官に監視カメラの映像を共有する予定とのことです。

LGBTセンターが破壊活動の被害にあったのは、これが初めてのことではありませんが、これは、最近のなかでもっとも酷いものだということです。センターの職員は、朝11時半までには、落書きを消し終わったとのことです。

現在、ロサンゼルス地域では、LGBTに対してのみならず、アジア系に対しても、ヘイトクライムが増加していることが報告されており(参考記事)、これは「トランプ政権化のアメリカ(#TrumpsAmerica)」を表す現象のひとつだとの見方が広まっています。

LGBTセンターでは、反暴力プロジェクトを持っており、もしもヘイトクライムの被害にあった場合には、サポートを受けることができます。

ヘイトクライム・アシスタントについて、詳細はこちらから

クリステン・スチュワート「今、私、超ゲイだし」発言w

ドナルド・トランプが登場して以来というものの、選挙戦の時から、ネタに事欠かないコメディ番組が『サタデー・ナイト・ライブ(略してSNL)』。

ケイト・マッキノンのヒラリー・クリントンに、アレック・ボールドウィンのトランプなど、伝説的なモノマネの数々を生み出していますが、そのSNLにクリステン・スチュワートがホストとして登場。「トランプに嫌われている」というモノローグネタで笑いをとっていました。実際ドナルド・トランプって、過去にクリステンとロバート・パティンソンの破局ネタについてなんと11回もツイートしてたようです。暇だな……w

しかし、驚いたのは、クリステンの語り口!まだ衣装はセクシー系なものの、口を開くと…「どこのレズ坊?」って感じの喋りじゃないですかっ!まあ、前からガーリーなキャラではなかったけれど、いつの間に、こんなにゲイっぽくなってたのかしら!と思っていたら、彼女自身「I’m so GAY, dude!」と冗談めかして言うではないですか!動画だと2分27秒のところです!大笑いしました。

まあ、ゲイっぽいもくそも、最近、彼女は、女の子とばかりデートしてますもんね。パパラッチされている写真とかみると、もう殆ど「シェーン*1」ですか?って感じです。

しかし、彼女クリステン自身は、「ググったら?わたしは隠してない」という名言を残しながらも、これまで自分自身を「gay」という言葉で定義することはしてきませんでしたし、SNLのこの発言も、別に自身のゲイ自認を示すものとは限りません。

にしても、彼女が笑いながらこう言ったことに、何か安らぎのようなものを覚えました。

トワイライト時代のファンはどう思っているかわかりませんが、コメント欄を見る限り、女の子たちには、クリステンのゲイルックは大好評なようです。こういうボーイッシュな外見って、ゲイ・コミュニティーではさほど人気がなくても、ノンケ女性に対しては、効果的なのよね……。

もちろん、ゲイだから応援するとか、ノンケだから応援しないとかではないけれど、エンターテイメントの分野で、コメディーの分野で、それぞれのやり方で、自己表現と抵抗を続ける表現者たちには全力でエールを送りたいと思います。

それにしても、クリステンのハンサムっぷりはこれから先が楽しみ!次はどんな進化を遂げてくれるんでしょうね?

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*1:『Lの世界』に登場した、モテモテのキャラクター