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コロンビアで同性婚が認められた!南米で4カ国目

photo by J. Stephen Conn

コロンビアが同性婚を認める

コロンビアの憲法裁判所で、4月28日に同性婚を認める判決がなされました(参考記事)。

コロンビアでは、2011年に、同性カップルも異性カップルと同様の権利を認めるべきであるとする判決が出ており、同性カップルのパートナーシップを保障するシビルパートナー制度が存在しましたが、「同性婚」についてはグレーなままでした。それが今回の判決により、同性カップルは異性カップルと同様に婚姻をすることが可能になります。

南米で正式に同性婚が解禁されたのは、アルゼンチン、ウルグアイ、ブラジルに続き4か国目。アルゼンチンは2010年の7月に南米で初めて同性婚を認めました。メキシコでは、首都メキシコシティをはじめ、いくつかの州で同性婚が認められています(参考記事)。

世論の理解はこれから?

保守的なカトリック教徒が多くを締めるコロンビアの世論はまだまだ厳しく、ボゴタ大学の調査によれば、70%が同性カップルによる養子縁組に反対し、57%が同性婚に反対しているそうです。だから、今回の同性婚も、立法府ではなく、司法府の力によってもたらされたんですよね。世界に同性婚を認める国はどんどん登場していますが、まだまだ立法府による「多数決」によって認められるところは少ないなあというのが実感です。

そもそも、わたしは「少数派の権利保障を多数決によってなすのは難しい(特に、立法府の熟議を経た議決ならまだしも、住民投票という形の多数決は危険が大きい)」と考えているので、司法府には頑張ってほしいところ。

平等を求める運動は、「法律や制度ができて終わり」というわけではないので、これからも理解や受容を求める運動は続いていくと思いますが、まずはコロンビアの皆さん「おめでとうございます」。

¡Enhorabuena Colombia!

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