パンクロックバンドのアゲインスト・ミー!が、ノースカロライナ州での公演中、ステージ上で出生証明書を燃やすというパフォーマンスを行い、ノースカロライナ州の反トランス的な「トイレ法」として知られるHB2に抗議を表明しました。
アゲインスト・ミー!のボーカル、ローラ・ジェイン・グレイスは2012年に雑誌『ローリングストーン』のインタビューでトランスジェンダーであることをカムアウト。数少ないロック界でのトランスジェンダーとして多くのミュージシャンから賞賛を浴びていました。
(↑トランスジェンダーであることを明かした後のアルバム『トランスジェンダー性別違和ブルース』発表後のインタビュー。妻と子どもはローラの性別移行を理解し、支えています。バンドメンバーがショックを受けた様子なども語られています。ジョーン・ジェットもメッセージで登場しています)
ノースカロライナ州で、トランスジェンダーが自らの自認するジェンダーと合致するトイレ使用を禁じるHB2が可決した後、ブルース・スプリングスティーン、リンゴ・スター、デミ・ロヴァートなど多くのミュージシャンがノースカロライナ州での公演をキャンセルしました。しかし、アゲインスト・ミー!は以下のように答えていました。
I'm even more eager to play North Carolina 'cause of the bill! Let me know if there's any activist groups that can come table the show (2/2)
— Laura Jane Grace (@LauraJaneGrace) March 30, 2016
あの法律があるから、もっとノースカロライナ州で演奏したいと考えているよ!もしもショーに来て何かやりたい活動家団体があれば教えて!
I guess gender really is over since @LauraJaneGrace said goodbye to gender! #genderisover pic.twitter.com/EHXZJbMnM2
— Kathryn Wymer (@kwymer6) May 16, 2016
そしてこれが、ステージでの様子。
「さよなら、ジェンダー!」と出生証明書を焼き捨ててるローラの顔は爽やかそのものです。
公演をキャンセルするミュージシャンもいれば、こうして公演をしたうえでその場を抗議活動とするミュージシャンもいます。一般の抗議活動も活発に行われており、5月16日には、抗議活動で11人が逮捕されました。
http://abcnews.go.com/US/wireStory/anti-lgbt-law-rally-set-dozens-arrested-39151427
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