ノースカロライナ州の「トランス差別法」「トイレ法」として知られる法律、HB2に対する抗議の流れが止まりません。
パールジャムが公演中止
シアトル出身のロックバンドパールジャムは、手書きの声明によって4月20日に予定されていたローリーでのライブを中止することを発表。
「アメリカが、誰も誰を愛するかとか彼らが誰であるかというのを理由に、ビジネスから追い払われることのない国であってほしい」と述べています。
"We want America to be a place where no one can be turned away from a business because of who they love or fired from their job for who they are."
HB2は、トランスジェンダーによるトイレ使用だけでなく、地方自治体がLGBTを差別から守る「反差別法」を制定することを禁止しています。わかりやすいから「トランス差別法」とか「トイレ法」と呼ばれることが多いんですが、実際にはもっと幅広い人々が影響を受けるんですよね。
詳細はこちらの記事もご覧ください。
Photo by Pearl Jam News
パールジャムは、声明の最後に、署名サイトへのリンクや、支持する団体へのリンクを貼っています。フロントマンのエディ・ヴェダー(Eddie Vedder)は、以前からリベラルで知られ、民主党を支持してきただけでなく、ラルフ・ネーダー( Ralph Nader )を支持する発言もしてきました。
- Equality NC
- North Carolina NAACP | Forward Together, Not One Step Back!
- Welcome - LGBT Center of Raleigh
- QORDS | Queer Oriented Radical Days of Summer
ボストンも公演中止
マサチューセッツ工科大学出身のエンジニアトム・ショルツが率いるバンド、ボストンも、フェイスブック上でライブの中止を発表しています。
コメントを見ると「もうファンをやめた」とか「スプリングスティーンはまだしも、まさかボストンがこういうことをするとは思わなかった」「肉を食べるな!とかならまだしもこれには賛成できない」とか結構憤っているファンもいるようです。
しかし、こうして離れていくファンもあれば、「ボストンやるね!」とより応援してくれるファンもいるはず。
今後も声を上げていくビジネスや音楽家たちを応援していきたいと思います。