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ロバート・デ・ニーロの父親はゲイだった……ってご存知でした?

ロバート・デ・ニーロ―挑戦こそわが人生 (フラッシュアウト・スターボックス)

来月14日にニューヨークで行われるGLAAD*1の27回GLAADメディア賞にロバート・デ・ニーロが登場し、エクセレンス・インメディア賞を受賞することが発表されました(参考記事)。

ロバート・デ・ニーロとLGBT

デ・ニーロは、かねてから強力なLGBTのアーライでした。以前から婚姻の平等について主張し、また自ら共同創設したトライベッカ映画祭でも多くのLGBT系映画を紹介しています。

GLAADのCEOであるケイト・エリスはロバート・デ・ニーロのことを「疲れを知らない代弁者」であると呼び、彼がこれまでにLGBTコミュニティについてもたらしてきた功績について賞賛しています。

ロバート・デ・ニーロの父親はゲイだった

f:id:calibaby:20160414151554p:plain Photo by Youtube / HBO

ロバート・デ・ニーロは2014年にドキュメンタリー『Remembering the Artist: Robert De Niro』を製作。これは実の父親であり、オープンリーゲイだった画家ロバート・デ・ニーロ=シニアについて取り上げた作品です(参考記事)。

ロバート・デ・ニーロの父「シニア」は、1945年にはジャクソン・ポロックやマーク・ロスコなどと共に作品が展示され、翌年にはグッゲンハイムギャラリーで個展を開くなどしたデ・ニーロ=シニアでしたが、由緒あるギャラリーに展示されていたにも関わらず、美術評論家には認められず、徐々に忘れされて生きました。

ストーンウォール事件よりも前の話、デ・ニーロ=シニアはオープンに生きたゲイであるということに加え、画家として認められないことによる苦しみを日記に綴ったのです。父親の名前を受け継いだロバート・デ・ニーロは、いつかは父親のことについて語らなければと思っていたそうです。

母親に育てられたロバート・デ・ニーロと父親は「一緒に野球をやるような父子関係ではなかった」けれどもどこか通じるものがあったとのこと。ロバート・デ・ニーロの父親への思いが伝わってきます。

*1:中傷と闘うゲイ&レズビアン同盟。LGBTに関するメディアのモニタリングを行なっている