QUEER NEWS JUNKIE

虹色ニュース&カルチャー

カナダ議会前にレインボーフラッグが初登場!

カナダのジャスティン・トルドー(Justin Trudeau)首相が、またやってくれました。これまでも、LGBTに対するいじめ反対を表明したり、トランスジェンダーの権利を守るための法整備を呼びかけるなど、LGBTの権利についてリーダーシップを撮ってきたトルドー首相が、6月1日、プライド月間の開始を祝福するために、オタワのカナダ議会前にレインボーフラッグを掲げました。これはカナダの歴史上はじめてのことです。

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トルドー首相は、さらにトロントプライドにも参加予定です。何年も前から参加していましたが、今年は「在職中の首相として初めて」のプライド参加となるため、こちらも歴史的なこととなりそうです。

www.pridetoronto.com

フェスティバルは6月24日から7月3日までなんと10日間にわたって行われるそう!ジョージ・タケイとかも出るようです。

実質を見るのも忘れずに

さて、日本でも、LGBT当事者や、アーライとしてLGBTの権利に理解を示す政治家が徐々に出てきています。プライドイベントにもさまざまな関わる政治家が増えているようですが、大事なのは、これらの行動を「単なる象徴」で終わらせないことだと思います。レインボーフラッグを掲げたり、プライドに参加する「だけ」では、政治家の人気取りのためのポーズとなりかねませんからね。

わたしたちはそれらの象徴的行為を評価しつつも、同時に彼らが実際にどういう政策を掲げているのか?を見極めていかなければいけないんだと思います。

www.queernewsjunkie.com

6月はプライド月間&LAのおすすめクィアイベントまとめ!

every flag together is the peaceful warrior : rainbow country, san francisco (2014)

いよいよ6月。「LGBTプライド月間」のスタートです。

バラク・オバマ大統領は、例年のように公式にLGBTプライド月間を宣言し、そこで、差別禁止法の速やかな制定や、以前としてHIVのハイリスクグループであるゲイ・バイセクシャル男性とトランスジェンダー女性たちのための、全国的なAIDS/HIV予防戦略の必要性などを述べました。

www.whitehouse.gov

なぜ6月がLGBTプライド月間なの?

6月がLGBTプライド月間な理由は、1969年6月に、ニューヨークで起こった「ストーンウォールの反乱」を記念しているからだそう。米国でのLGBTの権利獲得運動のターニングポイントとなったこの事件は、今も多くのLGBTにとって大きな意味を持っています。

クリントン大統領は、2000年に、大統領として初めて6月のプライド月間を宣言しました。この時はまだ「ゲイ&レズビアンプライド月間」だったのです。BやTが抜けているところに、時代を感じますね。もっとも「LGBT」という言葉ではすくいとりきれない様々な性的少数者がいますし、BやT、いや、GやLのなかにも、まだまだ不当な取り扱いに苦しんでいる人々はいます。最近話題になっている「トイレ法」や、まだ制定されていない「平等法」など、すべての人の平等が早く理念だけではなく実現してほしいものです。

6月のロサンゼルスのクィア系イベントいろいろ

プライドと関係あるものもないものも。今月ロサンゼルスで行われるクィア系イベントをいくつか紹介しておきますね!ロサンゼルスにいらっしゃる方は是非参考にしてみてください。あと、イベントが女性向けに偏ってますが、基本的にすべてのイベント、性別、ジェンダー表現、性的指向問わず参加できますっ。イベント情報は随時アップデートします。

Venice Pride (6/3-5)

venicepride.org

3日の夜7時からブロックパーティー!4日と5日はビーチで楽しむ感じです。

LA Pride (6/10-12)

www.lapride.org

日曜日の朝は盛大なパレードが行われます!入場料を払ってフェスティバルに入場せず、パレードを見るだけでも充分「プライド」気分が味わえます!わたしも歩く予定(あくまで予定ですが)なので、見かけたら手を降ってくださいね!

Dyke Day LA (6/11)

https://www.facebook.com/DykeDayLA/

無料のピクニック!犬や子ども連れでもOK。野外でまったり過ごせる。

Milk Milk Lemonade LA (6/10)

www.milkmilklemonadela.com

かなりDOPEなイベント!DJのLittle Indianが可愛すぎるからッ!

またあなたの住む街でのプライドイベントの情報や、イベントレポートなどもお待ちしております!

カナダ、トランス差別禁止法を導入へ トルドー首相表明

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カナダのジャスティン・トルドー(Justin Trudeau)首相は16日、トランスジェンダー(性別越境者)をヘイトスピーチ(憎悪表現)や差別から守る法律の導入を目指す意向を表明しました(参考記事)。

内容は、既に人権に関する基本法として存在する「カナダ人権法」の範囲を広げ、トランスジェンダーを保護対象に含めるというものです。また刑法上のヘイトスピーチを禁止する条項に、トランスジェンダーに対するヘイトスピーチも含めます。カナダでは2011年にも同様の法案が提案されましたが、上院において否決されていました。しかし、現在はトルドー首相が党首を務めるカナダ自由党が議会の過半数を占めているため、トランスジェンダー差別禁止法の実現は確実視されています。

カナダのトランスジェンダー活動家アマンダ・ライアンがカナダのテレビ局CTVに語ったところによると、すでにカナダの多くの地方自治体には独自のトランスジェンダー保護法が存在するため、今回の提案は主に象徴的な意味を持ち「強い心理的影響があるでしょう」として歓迎しているということです。

象徴的な勝利は大事なのだけど、それに惑わされるのではなく、実質的に、暮らしの中での不具合を解消するために「使える」法律や社会制度ができているか?という視点は重要だと思います。

隣国のアメリカでは……?

隣国のアメリカでは、今トランスジェンダーを含むLGBTに対するバックラッシュが大きな問題となっています。トランスジェンダーが性自認と合致するトイレ使用を禁止しているノースカロライナ州の法律HB2などがその一例です。

アメリカでは全国レベルでLGBTに対する差別を禁止する法律は存在せず、雇用、住居、公共施設へのアクセス、連邦の資金、クレジット、教育、陪審員などにおいて性指向および性自認による差別を禁止する法律「Equality Act」の成立に向けた活動が行われています。